風除室(玄関フード)新設・交換の費用と選び方【札幌市2026年版】
公開: 2026-05-27 / 監修: 1級建築士 / 2026年5月時点の情報
風除室(玄関フード)とは何ですか?
風除室(玄関フード)は玄関前に設けるガラス張りの小室で、吹雪・強風・寒気が直接玄関ドアに当たるのを防ぐ北海道特有の設備です。冬季の玄関ドアの凍結防止・暖房効率の改善・除雪スペースの確保という3つの役割を担い、札幌市内の住宅でほぼ標準的に設置されています。
風除室の種類と特徴
| タイプ | 開閉方式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 折れ戸タイプ | 折りたたみ式 | 開口幅が広い、スタンダード | 間口が広い戸建て |
| 引き戸タイプ | 横スライド | 力が少なくて開閉可・バリアフリー向き | 高齢者・車椅子利用世帯 |
| スライド+折戸複合 | スライド+折りたたみ | 間口が狭い場所でも設置可 | 敷地が狭い・間口が小さい |
| 電動自動ドアタイプ | 自動スライド | 荷物を持っていても開閉可・高価 | 利便性重視・介護対応 |
新設・交換の費用相場
| 工事種別 | 費用目安 | 工期目安 |
|---|---|---|
| 風除室 新設(標準タイプ・戸建て) | ¥50〜100万 | 3〜5日 |
| 風除室 新設(断熱仕様・複層ガラス) | ¥80〜150万 | 5〜7日 |
| 風除室 交換(既存フレーム撤去+新設) | ¥30〜80万 | 2〜4日 |
| 建具・ガラスのみ交換 | ¥10〜30万 | 1〜2日 |
| シーリング・パッキン補修(メンテナンス) | ¥3〜10万 | 半日〜1日 |
※設置面積・基礎形式(土間/タイル上/コンクリート打設)・断熱仕様・デザインにより費用が変わります。
北海道での風除室の重要性
- 吹雪・寒気の遮断: 札幌市の最低気温は−10〜−20℃に達することがあります。風除室がないと玄関ドアに直接強風・吹雪が当たり、ドアの凍結・変形・断熱性能低下を招きます
- 暖房効率の改善: 玄関で暖気が一気に逃げる「コールドドラフト」を風除室が防ぎ、玄関ホール付近の室温を安定させます。暖房費の節約効果も期待できます
- 除雪作業のスペース確保: 風除室内でブーツの雪を払い落としてから玄関ドアを開けられるため、玄関内への雪・水の持ち込みを防げます
- 断熱仕様の選択: 北海道では複層ガラス+樹脂フレームの断熱仕様が推奨されます。アルミ単板ガラスの風除室は結露が発生しやすく、交換時に断熱仕様へのアップグレードが効果的です
よくあるご質問(FAQ)
風除室は増築扱いになるため、床面積が10㎡を超える場合は建築確認申請が必要です。一般的な玄関フード(2〜5㎡程度)は申請不要なケースが多いですが、防火地域・準防火地域では規模に関わらず申請が必要な場合があります。施工前に業者または市区町村に確認することを推奨します。
はい、既存住宅の玄関前への後付け設置が可能です。基礎工事(コンクリート打設)・アルミフレーム組立・ガラス設置の工程で施工します。戸建て住宅の場合、敷地内での施工のため一般的には問題ありませんが、接道斜線・隣地境界線との距離に注意が必要です。
アルミフレーム自体の耐久性は20〜30年以上ありますが、ガラス・パッキン・建具の動作部は10〜15年で劣化することがあります。北海道では凍結融解サイクルによりパッキン・シーリング材の劣化が早まるため、10年ごとのメンテナンス(シーリング打ち直し・建具調整)が推奨されます。
風除室単体での省エネ補助金適用は一般的ではありませんが、断熱性能を向上させる目的の「住宅断熱リフォーム」として補助対象になる制度が一部あります(2026年5月時点・要確認)。またバリアフリー目的(段差解消・電動ドア)での介護保険住宅改修費が適用できる場合もあります。施工業者に補助金利用可否を事前に確認してください。
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